「洞川ハイキング」親睦ツアー
藤本一満
今年度も昨年に引き続き、会員間の親睦ならびに自然に浸り日頃のストレスの発散?を目的として奈臨技主催のハイキングを実施しました。今年は世界遺産である大峯山の麓にある天川村洞川に行きました。洞川という地名は鍾乳洞と豊な湧き水があるというところから付けられたようで、実際、洞川という川はなく街の中心を流れているのは山上川でした。
ハイキングの行程ならびに行けなかった会員のために観光案内を簡単に記します。ハイキング参加ご一行を乗せたバスは、洞川キャンプ場(老若男女を問わず使用できるように、水洗トイレ、温水シャワー、フィールドアスレチック、バンガロー、テントサイト、調理場などが完備されており、多少揃いすぎの感もするが快適なキャンプ場である)に10時頃到着しました。ここでまず小川に放流されたニジマスの手づかみ取りをしました。子供や大人が夢中になって水につかり魚と格闘している姿は滑稽でした。その後、大人はバーベキュー、子供はカレーとご飯の支度をしました。山といっても暑い日でしたので、汗をかきながら準備をした後のビールと焼肉は最高に美味しかったな〜〜^^。食事の後は、2キロ離れた洞川温泉センターを目指して各自徒歩で向かいました。キャンプ場から温泉センターまではハイキングコースがあり、最初に、旧環境庁が選んだ名水百選の一つである「泉の森」という湧き水が出ているところに着きます。今まで濁ったことがないという湧き水で有名です。洞川には他に「ごろごろ水」、「神泉洞」という湧き水があります。次に、「かりがね橋」に着きます。この地方では岩燕のことを「かりがね」と呼ぶらしく、岩燕の飛ぶ姿に似ていることから名付けられたようです。橋を渡り険しい上り下り道を行くと「面不動鍾乳洞」に着きます。一応近畿最大級の鍾乳洞であるのですが、15分も立たないうちに出口に達してしますので、ものすごく期待していくとハズレの感がします。ただし洞内は涼しく夏場は最高の避暑地であることは間違いないです。また入口にある茶屋を管理されている名物おばちゃんは親切で明るい方で、話しをしているだけで歩いた疲れを忘れてしまいます。私個人的にも大変仲良くしてもらっています。鍾乳洞から急な坂道を下っていくと洞川の街並みにでます。この街並みには旅館の他に「陀羅尼助」を売っている店がたくさんあります。陀羅尼助は関西では古くから家庭の常備薬、和薬の元祖と云われており、正露丸を小粒にした感じの胃腸薬です。街並みを一番端まで歩いていくと洞川温泉センターに到着します。この温泉は山上川畔より湧出する無色透明のアルカリ性温泉で古くから登山者の疲労回復に利用されてきたそうです。さほど大きくはないのですが、汗を流し、疲れを癒すにはもってこいの温泉です。午後4時半に温泉センターを背にして、近鉄橿原神宮前に向ってバスを出発させました。帰りの車中は非常に静かでした。
今回洞川でのハイキングはご飯の支度、ハイキングとやや忙しいものになりましたが、その分、親睦が深められ、自然と温泉を満喫できたと思われます。今回は大峯山(女人禁制)、近くにあるミタライ渓谷には時間の都合で行けませんでした。またチャンスがあれば是非行きたいと思います。
これからもアウトドア同好会が中心となって会員のための野外活動を開催していく予定です。参加お待ちしております。